当店にコーヒー、エスプレッソ用の豆を譲ってくださっているkajitaさんのコーヒー豆入り「ショコラアソート」がジェイアール名古屋タカシマヤの大人気企画、「2018 アムール・デュ・ショコラ」のパティスリー・サダハル・アオキ・パリでお買い求めいただけます。ご興味のある方は是非。
月刊専門料理
しまかぜ
先日、遅めのお正月休みで志摩観光ホテルに行ってきました。伝統ある伊勢海老料理、鮑料理を食べることが目的だったのですが、一番印象に残ったのは観光列車”しまかぜ”の個室でした。
仕事柄、どうしてもウイルス・菌をもらいたくない、もらう可能性が高いのは駅と公共交通機関、という思いから、奮発して個室を予約しました。個室は5畳ほどの広さ、部屋だけ見れば普通です。スピードは他の特級列車と一緒です。
でも、個室×特急列車という組み合わせで、何とも言えない心地よさを感じました。会社員の時に仕事でときどき利用させていただいた飛行機のビジネスクラスなんて比になりません。(仕事と旅行の差って話もありますが・・・)
ホリエモンこと堀江貴文さんも自身の著書でよくアイデアは掛け算と仰ってます。当店も味の面で美味しさを追求することを前提とした上で、「熟成を含め鮨屋の仕込みを真似た魚介」×「ワインに合う味付け」×「他皿」×「原価率50%以上」・・・2つの要素の掛け算ではなかなかオリジナリティを出せないので、いくつかの掛け算で頑張っていきたいですね。
カラスミとワイン
魚卵とワインは合わない、巷でときどき聞かれる言葉です。なぜ合わないか、その理屈を聞いたことがある人は少ないと思います。
大手企業の研究で、生臭さは、魚介類に含まれている過酸化脂質と、ワイン中に含まれる鉄イオンの両方が口の中で重なったときに起きることが分かりました。鉄イオンはワインの他、ビールにも含まれているようです。カラスミは過酸化脂質の多い食材なので生臭さが口の中で起こりやすいというわけです。ではどうしたらいいか、イタリアではカラスミとワインを合わせているし。その点も研究が進んでいて、口の中にオイルや酸を加わると生臭さが発生しないとのことです。実際イタリアのからすみパスタは仕上げにオリーブオイルをどぼどぼ掛けています。
当店ではオイルをどぼどぼ掛けることはしませんが、スライスしたカラスミをオイルでマリネしてご提供しております。白ワインはもちろん、赤ワインでも問題ありません。一方で、毎月鉄イオンの少ないワインを選んでご用意しており、料理とワインの両側から対策しています。
イタリアンな「漬け」
鮃
新年あけましておめでとうございます
青空広がるお正月、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年もどうぞよろしくお願いします。
31日から2日まで、4月以来の連休ということで、心も体も頭も解放して紅白歌合戦をボーっと見てました。すると将棋界のスーパースター羽生さんが登場して、「僕は将棋のことを半分も分かっていない」なんて言うものですから、自分は料理のことをどれだけ分かってるんだろう、と頭が回転し始めてしまいました。
将棋界にも定跡と定跡を破る新手があり、若い世代が最近よく新手を繰り出しています。羽生さんも若手の棋譜を研究しなければ、と口にしています。私もしっかり伝統や先人たちが重んじてきたことを勉強し、いつの日が”新手”なるものを創り出すことができれば、と思います。
そのためにも勉強や試行錯誤が必要です。昨年は、おかげさまで日々忙しくしていたこともあり、その点がややおざなりでした。今年は営業と試行錯誤をバランスよく、を意識した1年にしていきたいですね。
それでは3日お昼から営業しますので、皆様よろしくお願いします!