冷たいリゾットのお米

今月の途中から写真のものに変えました。その名も”イセヒカリ”。農協経由での流通が今のところないため、目にすることが少ない品種です。白バルサミコ酢と好相性、と感じました。有機栽培です。(岐阜県白川町 田と山)

小麦粉値上げ

取引先から、2月から値上げという主旨の案内がありました。株式相場はバブル後最高値を更新していますが、物価も上がっていくのでしょうか。

北海道羅臼産雲丹の冷たいパスタ

私が最も好きな雲丹が北海道羅臼産のものです。赤、黄と2種類ありますが、どちらもそれぞれ特徴があって甲乙つけがたいです。5月ぐらいまでが漁期です。

こちらもパスタに雲丹をそのままのせることはしておりません。ワインとの相性がいまいちなので。貝類から取った出汁を煮詰めたソースとオリーブオイルに絡めてご提供しております。


イタリアン?和食?

月に1,2回言われます、和食みたいですね、と。醤油も味噌も味醂も米酢も、そして鰹節も昆布も使っていません。どの辺りが”和食みたい”なのか、いろいろあるんでしょうけど、1つは多様な魚介が出てくることかなぁ、と思ってます。

先日、ワインのインポーターの社員でイタリア人の方と話す機会がありました。彼はイタリアに帰りたくない、日本の多様な魚介類に魅せられている、と話していました。私は、イタリアへは旅行でしか行ったことありません。トータルで100日弱、食事はランチ、ディナー合わせて150回ぐらいでしょうか。確かに使われる魚介類は限られていました。手長海老、ムール貝、鮪、鰯、烏賊、蛸、雲丹・・・。

私たちは上記の定番の食材も好きですが、三河湾などで水揚げされるマイナーな魚介類も好きです。海老や烏賊なども季節毎に異なる種類のものが旬を迎えます、それらをワインに合うような味付けにして提供しております。伝統的なイタリアンからは程遠いと思いますが、その辺りはイタリアで修業された方のお店に任せて、当店は”和食みたい”かもしれませんが、我が道を作り、歩んでいければと思っております。

アオリイカ

1k超えのものを全然見かけません(泣)。毎月、旬の食材いくつかが柳橋市場にどの程度の頻度と金額で入荷しているか記録しています。昨年も一昨年も1月は8割程度の日に入荷していたのですが今年は1割以下ですね。黒潮大蛇行?海水温?何の影響でしょうか?大好きな食材なのでとても残念です。今月は冷たいリゾットで予定していました。ご用意できない日は鮑をお出ししています。

真鱈白子

1月に入るとアラスカ産が出回ります。国産とは味が大きく異なります。白子1回食べたことあるけど苦手、という方もいらっしゃるかと思いますが、もしその1回がアラスカ産の可能性があるようでしたら、是非一度国産の白子をお試しくださいませ。あと、掃除が甘いと触感が少々気持ち悪いことがあります。当店では時間をかけて丁寧に洗ってご提供しております。

メヒカリ長期熟成

アンチョビの原料はカタクチイワシですが、イワシの代わりにメヒカリを熟成させています。イワシと同じようにやってもなかなか美味しくならないので、今回は丸で塩漬け⇒1日丸干し⇒3枚おろしで実験中です。

coffee Kajitaさんのご紹介

当店にコーヒー、エスプレッソ用の豆を譲ってくださっているkajitaさんのコーヒー豆入り「ショコラアソート」がジェイアール名古屋タカシマヤの大人気企画、「2018 アムール・デュ・ショコラ」のパティスリー・サダハル・アオキ・パリでお買い求めいただけます。ご興味のある方は是非。

月刊専門料理

鮨特集とあれば買わないわけにはいきません。北陸の有名なお鮨屋さんが活〆や熟成について、ご自身の技術を公開しています。活〆については当店とほとんど同じやり方でした。熟成は知らないこともいくつかありました。特に鰤などは鰯を食べているかカマスを食べているかで熟成のやり方を変えていると・・・、しかも東京大学と連携して熟成の効果を定量的に確認しているとのことです。ただただ驚きます。早速少しずつ試していきます。

月刊専門料理 2018年 01 月号 [雑誌]

しまかぜ

先日、遅めのお正月休みで志摩観光ホテルに行ってきました。伝統ある伊勢海老料理、鮑料理を食べることが目的だったのですが、一番印象に残ったのは観光列車”しまかぜ”の個室でした。

仕事柄、どうしてもウイルス・菌をもらいたくない、もらう可能性が高いのは駅と公共交通機関、という思いから、奮発して個室を予約しました。個室は5畳ほどの広さ、部屋だけ見れば普通です。スピードは他の特級列車と一緒です。

でも、個室×特急列車という組み合わせで、何とも言えない心地よさを感じました。会社員の時に仕事でときどき利用させていただいた飛行機のビジネスクラスなんて比になりません。(仕事と旅行の差って話もありますが・・・)

ホリエモンこと堀江貴文さんも自身の著書でよくアイデアは掛け算と仰ってます。当店も味の面で美味しさを追求することを前提とした上で、「熟成を含め鮨屋の仕込みを真似た魚介」×「ワインに合う味付け」×「他皿」×「原価率50%以上」・・・2つの要素の掛け算ではなかなかオリジナリティを出せないので、いくつかの掛け算で頑張っていきたいですね。