美浜町の、土から出てくる前の、朝取れのものを使わせていただいております。あく抜きはしません。あくがないので。その分、筍の旨味を流出させずにすみます。

4月になると、スーパーでもお手頃価格で買える食材ですが、その頃の筍はあく抜きが必要です。あく抜きせずに食べると、2,3時間ほど胃がムカムカしてしまいます。

市場でも筍が出回っていますが、いつ採れたものか、どんな状態で採れたものなのか分からないので、火の入れ方に困ります、というよりも、あく抜きするしかありません。あく抜きせずに火入れして、もしあくがあったら捨てることになってしまうので。

ただ、土から出てくる前の筍堀は相当大変なようで・・・。そりゃそうですよね、どこに筍があるか分からない状態で掘るわけですから。

先日は1k掘るのの1時間掛ったそうです。月並みな表現になりますが、農家さんに感謝・感謝です。

ただ、毎日掘るわけにもいきませんので、ある日もない日もありました。なかった日にご来店のお客様には申し訳なかったです。

レストランの役割、、、セレクトショップのような役割も重要かな、改めて強く思います。市場に行って誰でも買えるものを仕入れるだけではなく、いろんな方の力を借りて、いいものを探す仕入れる。この点、最近力を入れています。

ピチ

私たちが最も好きなパスタの一つ、ピチ。5年ぶりに作ってます。なんと言っても手間が掛かります・笑。このパスタ作ってるお店に悪いお店はありません!(←個人的な意見、つまり偏見です・笑)

当店で扱う食材は極力日本のものを使っておりますが、このパスタはイタリア産のセモリナ粉と00粉をメインに打っています。今月は蟹の殻と香味野菜から取った出汁(グルタミン酸)、貝類から取った出汁(コハク酸)、煮干から取った出汁(イノシン酸)の相乗効果を狙ったソースに絡めてご提供しております。

なお、来月は三河湾の稚鮎を使って、自家製煮干しを作る予定です。原価大丈夫かな…笑。世の中の煮干しのほとんどは鰯が原材料です、なぜか。その辺りを考えた結果、稚鮎を使ってみることにしました。

タリオリーニ

パスタは、頻繁に配合を変えています。最近はコースの中で2種類ご用意していまして、写真は卵黄を練り込んだタイプ。吉良農場の卵で、餌に鰹節や海藻を使って育てているそうです。卵は一時期、平飼いで育てている鶏に拘っていましたが、最近は何を食べているか、に拘ってセレクトしています。

3月グラススイーツ

今月は豊橋市河合果樹園さんの「レモネーディア」という皮まで美味しい完熟レモンと、大垣市スマイルハニーさんの「桜のハチミツ」を主役にしたスイーツをご用意しております。西尾市サントルチオさんのミルク感たっぷりのクリームチーズと浜松市外山農園さんの柑橘を添えて組立てます。それぞれの持ち味を生かしつつ一体感を演出できるよう試作を重ねました。

至高きわめ

吉良町の加藤農園さんのフルーツトマト、きわめ。今年から新ブランド”至高フルーツトマトきわめ”が登場しました。(木箱入り!←これは余計w)恐らく本日市場で初お目見え。こういう縁起物?は値段を気にせず買う。

これをイタリアの水牛モッツァレラと有機栽培のバジルで、、、という仕立ては当店ではあり得ません(←これが一番美味しいかもしれませんけどw)

お椀のような仕立てを考えています。最初の試作からとても美味しくできました。○○℃で〇〇秒火入れして皮を剥いて、皮は別の仕立てで・・・3月まであと3日ありますし、明日のお昼は姉妹店も定休日なので、集中して試作をを重ねます。

ちなみに、、、下世話な話ですが1個500円!murataさん、今月はコスパ悪かったね、と言われないように、このトマトの価値を伝えられるよう努めます。